ミラノサローネ2026で、Paola Lenti の展示を見に行きました。
Paola Lenti は、色の美しさで知られるブランドです。毎年、目の覚めるような色が空間いっぱいに広がります。ところが今年は、鮮やかな色が例年より少なめでした。目立っていたのは、小豆色のような、少しくすんだ深い赤や、落ち着いた中間色です。
色を抑えたぶん、素材の表情がよく見えました。編む、巻く、束ねる。ロープやリボン、太い糸でつくられた家具や敷物が多く、手で触れたくなる質感が空間をつくっています。
その中で、最後にお茶をいただいた場所だけは、黄色でまとめられていました。窓の外の緑と、差し込む光と、黄色の家具。順に歩いてきた最後に、ぱっと明るい部屋が現れる。色を出す場所と抑える場所を、歩く順番で決めているように感じました。












色は、たくさん使うほど印象に残るわけではありません。抑えるところがあるから、出したところが生きてくる。住まいやお店の色を決めるときにも、部屋ごとの順番まで含めて考えたいと思いました。