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MILAN SALONE 2026

Paola Lenti | 色を​空間素材と​して​使う

2026年4月

ミラノサローネ2026で、​Paola Lenti の​展示を​見に​行きました。

Paola Lenti は、​色の​美しさで​知られる​ブランドです。​毎年、​目の​覚めるような​色が​空間​いっぱいに​広がります。​ところが​今年は、​鮮やかな​色が​例年より​少なめでした。​目立っていたのは、​小豆色のような、​少しく​すんだ​深い​赤や、​落ち着いた​中間色です。

色を​抑えた​ぶん、​素材の​表情が​よく​見えました。​編む、​巻く、​束ねる。​ロープや​リボン、​太い​糸で​つくられた​家具や​敷物が​多く、​手で​触れたくなる​質感が​空間を​つくっています。

その​中で、​最後に​お茶を​いただいた​場所だけは、​黄色で​まとめられていました。​窓の​外の​緑と、​差し込む光と、​黄色の​家具。​順に​歩いてきた​最後に、​ぱっと​明る​い​部屋が​現れる。​色を​出す​場所と​抑える​場所を、​歩く​順番で​決めているように​感じました。

最後の部屋は黄色
最後の部屋は黄色植物と光に囲まれて、黄色のソファとテーブルが並ぶ。歩いてきた最後に、ここでお茶をいただきました。
落ち着いた色のダイニング
落ち着いた色のダイニング濃い木のテーブルに、植物柄の椅子。奥の木の衝立は、リボンを編み込んだつくりです。
中間色のリビング
中間色のリビングからし色の椅子と、くすんだ壁の色。鮮やかさを抑えた分、色同士がやわらかくつながっています。
開いて使う棚
開いて使う棚丸い棚板の外側に、細い木の格子の扉。扉を回して開け閉めできる仕組みで、とても綺麗でした。
閉じると一本の柱
閉じると一本の柱扉を閉じると、編み込みの帯が入った筒のような姿になります。家具というより、小さな建築のようでした。
糸のカーテン
糸のカーテン緑とピンクの糸を吊るした壁の前に、ピンクの座面。糸の色を変えるだけで、壁に模様が浮かびます。
編んでつくるスツール
編んでつくるスツール太い紐を編んで、同じピンクでも少しずつ色を変えています。近くで見ると、色の重なりがよく分かります。
外のソファ
外のソファオレンジのソファは、ひじ掛けまで紐を編んだつくり。光が当たると、編み目の陰影がきれいに出ます。
黄色の部屋1
黄色の部屋1ソファも椅子も、同じ黄色の生地。窓いっぱいの緑が、黄色をいっそう明るく見せています。
黄色の部屋2
黄色の部屋2生地には、苔のような濃淡の模様。一色に見えて、近づくと何色も重なっています。
黄色の部屋3
黄色の部屋3丸い敷物の上に、家具を寄せて置く。窓辺に小さな居場所が生まれます。
ガラスのテーブル
ガラスのテーブル天板は、溶かしたガラスのような黄色。光を受けて、テーブルそのものが明るく光ります。

色は、​たくさん​使う​ほど​印象に​残るわけではありません。​抑える​ところが​あるから、​出した​ところが​生きてくる。​住まいや​お店の​色を​決める​ときにも、​部屋ごとの​順番まで​含めて​考えたいと​思いました。

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